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カフェインを減らして症状改善!デカフェで楽しむコーヒーライフ 

コラム

コーヒーは多くの方にとって毎日の楽しみであり、私もコーヒーで一息つく時間を大切にしています。1日1-3杯のコーヒーを飲んでいる人の方が、慢性疾患が少なかったという報告がある一方、頻尿や慢性前立腺炎でお悩みの方には注意が必要です。その大きな理由のひとつカフェインにあります。カフェインには膀胱を刺激して尿意を強くするほか、利尿作用があり、症状を悪化させる可能性があります。過活動膀胱、夜間頻尿の方や、慢性前立腺炎の方でも、下腹部や会陰部の違和感、残尿感、尿の切れの悪さなどが続くことがあり、刺激物の摂取が症状の長期化につながる場合があります。

「でもコーヒーの味や香りは諦めたくない」という方におすすめなのがデカフェコーヒーです。デカフェとは、生豆からカフェインを90%以上取り除いたコーヒーのことで、風味はそのままに、カフェインによる刺激を大幅に減らすことができます。「カフェインレス」も同じ意味ですが、「ノンカフェイン」はもともとカフェインを含まない飲み物を指します。普段からコーヒーを飲まれる方でも、デカフェをあまりご存知ない方も意外といらっしゃり、デカフェという選択肢があるということをお伝えすると喜ばれることもあるため、少しお話させていただきます。

デカフェコーヒーの広まりの経緯

かつて日本では、デカフェは一部の健康志向の方や妊娠中の方だけが選ぶ限定的なものでした。しかし近年、健康意識の高まりや不眠・動悸、泌尿器症状への配慮から注目が集まり、欧米では2000年代後半から市場が急成長。日本でも2010年代以降、製造技術の進歩によって味や香りの欠点が解消され、大手チェーンやスーパーで手軽に買えるようになりました。

デカフェコーヒーの魅力

最大の魅力は、時間や体調を気にせずコーヒーを楽しめることです。夜でも睡眠を妨げにくく、膀胱や前立腺への刺激を抑えられるため、カフェイン感受性が高い方や胃の弱い方にも適しています。人によってはかなり少量のカフェインでも、反応しやすい方もいらっしゃるため、デカフェでも夜間眠りにくいような夜間頻尿の方は日中のみにされた方が無難です。

おすすめのデカフェコーヒーはいくつかありますが、忙しい方でも気軽に飲むことのできるものをご紹介します。インターネットや一部のスーパーで簡単に購入できます。スティックタイプが過量にならず、香りも保たれるためお勧めです。

  • マウントハーゲン オーガニック フェアトレード カフェインレス
     有機栽培アラビカ豆を使用し、自然な水抽出法でカフェインを除去。インスタントでも香り高く、まろやかな甘みとコクが特徴。
  • ネスカフェ ゴールドブレンド カフェインレス
     手軽なインスタントタイプながら深い味わい。お湯だけで香り豊かな一杯が楽しめ、日常の置き換えに最適。

頻尿や慢性前立腺炎の治療は薬だけでなく、生活習慣の見直しも重要です。夕方以降はカフェイン入りコーヒーを控え、お気に入りのデカフェに切り替えることは、症状緩和の大きな一歩となります。
「好きな味を我慢する」のではなく、体にやさしい形で楽しむ——それが無理なく続けられる予防と改善の秘訣です。